Chrome のキャッシュフォルダを変更するベターな方法 [ Windows ]
Chrome のキャッシュフォルダは通常、起動ドライブ(C:)に作成される。
起動ドライブが SSD の場合、ドライブの寿命に影響するため可能であれば他のドライブへ変更したい。
とはいえ、最近の SSD なら寿命など気にする必要は無いのだが。。。
PC のメモリがふんだんにある場合、RamDisk を作成し、そこにキャッシュフォルダを移動すると SSD の寿命を多少なりとも伸ばすことができる。
私の場合、RamDisk の作成には、ImDisk Virtual Disk Driverを使用している。
キャッシュフォルダを移動するには下記2つの方法がある。
1. ショートカットのプロパティを変更する
Chrome のショートカットを作成し、それをクリックして Chrome を起動した場合のみ、キャッシュフォルダが変更される。
欠点:プロパティを変更したショートカット以外から Chrome を起動した場合、キャッシュフォルダは起動ドライブ(C:)になってしまう。
変更方法
- Chrome のショートカットを作成し、ショートカットアイコンを右クリックして、プロパティを選択
- 「Google Chrome のプロパティ」ダイアログが表示されたら、「リンク先(T):」のテキストボックスをクリック
- テキストボックスに赤字の部分を追記する
下記の場合、R:
ドライブのCache
フォルダ配下にキャッシュフォルダが作成される
ドライブとフォルダ名は適宜指定する必要がある"C:\Program Files (x86)\Google\Chrome\Application\chrome.exe" --disk-cache-dir="R:\Cache"
- 「OK」ボタンをクリックする
2. シンボリックリンクを作成する
デフォルトの場合、キャッシュフォルダは起動ドライブ(C:)の下記フォルダとして作成される。
C:\Users\ユーザ名\AppData\Local\Google\Chrome\User Data\Default\Cache
C:\Users\ユーザ名\AppData\Local\Google\Chrome\User Data\Default\Code Cache
※ユーザ名は、環境にてよって異なる。
通常上記フォルダ内にキャッシュデータが書き込まれるが、上記フォルダを別ドライブのフォルダへシンボリックリンクすることにより、別ドライブのフォルダ内へキャッシュデータが書き込まれるようになる。
欠点:Chrome をアップデートした時、キャッシュフォルダのシンボリックリンクが解除されキャッシュフォルダが起動ドライブ(C:)に戻ってしまう場合がある。
変更方法
- 上記デフォルトのキャッシュフォルダ2つを削除もしくはリネーム
フォルダが残っているとシンボリックリンクを作成できない - コマンドプロンプトを「管理者として実行」する
- コマンドプロンプトに下記入力する(
Cache
フォルダへのシンボリックリンクを作成)
・ユーザ名は、環境にてよって異なる
・書込先フォルダは、任意の存在するフォルダを指定するmklink /D "c:\Users\ユーザ名\AppData\Local\Google\Chrome\User Data\Default\Cache" 書込先フォルダ
- コマンドプロンプトに下記入力する(
Code Cache
フォルダへのシンボリックリンクを作成)
・ユーザ名は、環境にてよって異なる
・書込先フォルダは、任意の存在するフォルダを指定するmklink /D "c:\Users\ユーザ名\AppData\Local\Google\Chrome\User Data\Default\Code Cache" 書込先フォルダ
3. どちらの方法が良いのか?
当初は「2. シンボリックリンクを作成する」方法にて使用していた。
しかし、気づかないうちにキャッシュフォルダのシンボリックリンクが解除され、デフォルトフォルダに戻ってしまうことが頻発した。
#おそらくChromeが自動アップデートされた時にフォルダが初期化されてしまっていると思われる。
そのため、現在では「1. ショートカットのプロパティを変更する」方法にて使用している。
「1. ショートカットのプロパティを変更する」方法の場合、プロパティを変更したショートカットからChromeを起動する必要がある。
プロパティを変更したショートカットからChromeを起動する前に、他のアプリにてURLをクリックしChromeを起動した場合、デフォルトのキャッシュフォルダが使用されてしまう。
確実に、プロパティを変更したショートカットからChromeを起動するためには、Chromeをスタートアップに登録する方法が有効だと思われる。
4. Chrome をスタートアップに登録する
Chrome をスタートアップに登録する方法は下記の通り。